ステレオムービーメーカーに、全フレームを左右自動調整する機能を追加しました。
1台のビデオカメラで流し撮りを行い、フレームをずらすことで、ステレオムービーができますが、このようなケースでは、左右のずれが大きく、見づらい映像になってしまいます。また、途中でズームすると、どうしても左右のズームがずれたりします。このようなケースで、全フレームの左右自動調整は有効だと思います。
また、奥行き感を一定に保つ事もできますので、使い方によっては、有効だと思います。
欠点としては、全フレームを自動調整しますので、処理時間は相当かかります。また、毎フレーム、調整値が違ってきますので、そのまま処理すると、ぶれの大きい、非常に見にくい映像になっていまします。これに対しては、複数フレームの調整値を平均化することで、改善することができます。
1. 位置調整→左右自動調整の設定 を選択
全フレーム自動調整をチェックし、平均化サンプル数を適当に設定する。
平均化サンプル数が大きいほど、フレーム間のぶれは小さくなりますが、調整の追従性が悪くなります。いろいろ試して下さい。
左右自動調整項目は、全フレーム自動調整の場合は、縦/横パース調整を行うと、フレーム間のぶれが非常に大きくなってしまいます。
2. 位置調整→左右自動調整 を選択
その後、ステレオムービーに保存を選択すると、最初に全フレームの左右調整値の算出を行い、調整ファイルに保存します。
つぎに、調整ファイルを呼び出し、値を平均化、トリミングエリアの算出を行い、左右の画像を調整しながら保存していきます。
すでに、調整ファイルができている場合は、「位置調整→左右自動調整」 を選択すると、調整ファイルを使用するかどうか聞いてきますので、「はい」と答えると、調整ファイル読み込み、平均化、トリミングエリア算出、保存というステップになります。
ということで、調整ファイル(CSVファイル)を手動で修正すると、かなり細かい調整ができるようになります。