Windows上で、iPhoneで撮影した空間写真(.HEIC)を一括でSBS画像(.JPG)に変換する方法を紹介します。
ImageMagickというコマンドラインソフトと後述のバッチファイルを使います。
1. ImageMagickのインストール
ImageMagick より Windows Binary Release をダウンロードします
ダウンロードしたバイナリー(ここでは、ImageMagick-7.1.1-41-Q16-x64-static.exe) を実行しインストールします。
後述のバッチファイルは、ImageMagick-7用に作成しました。
ImageMagickは、日本語パス・ファイル名では処理されませんのでご注意下さい
2. ターミナルを起動し、「magick」と入力し、Enterキーを押し、エラーせずに、Usage:が表示されることを確認する。
エラーする場合は、正しくインストールされていないか、Pathが正常に設定されていない可能性がありますので、ImageMagickの再インストールをしてみて下さい。
3. どのアプリで作成した空間写真かによって、下記のバッチファイル集をダウンロードして、変換を実行する
iPhone15/16の写真アプリ用 spatialphoto_to_sbs.zip (.HEIC内に3つの画像があり、2番目(右)と3番目(左)をSBSに変換)
iPhoneのSpatialifyアプリ用 spatialphoto_to_sbs_sp.zip (.HEIC内に2つの画像があり、1番目(右)と2番目(左)をSBSに変換)
iPhoneのi3DSteroid/i3DMovieMakerアプリ用 spatialphoto_to_sbs_i3d.zip (.HEIC内に2つの画像があり、1番目(左)と2番目(右)をSBSに変換)
解凍すると、以下の3つのバッチファイルがありますので、必要に応じてご使用下さい。
・heic_file_to_sbs.bat
一つの空間写真(.HEIC)をSBS画像(.JPG)に変換します。
変換したい、空間写真(.HEIC)をバッチファイルにドラッグアンドドロップすると、同じフォルダ内に、同じファイル名で拡張子が.JPGのSBS画像が作成されます。
・heic_files_to_sbs.bat
複数の空間写真(.HEIC)をSBS画像(.JPG)に変換します。
変換したい、空間写真(.HEIC)を複数選択し、バッチファイルにドラッグアンドドロップすると、同じフォルダ内に、SBSというサブフォルダを作成し、その中に、元の空間写真と同じファイル名で拡張子が.JPGのSBS画像が作成されます。
・heic_folder_to_sbs.bat
フォルダ内に保存された複数の空間写真(.HEIC)をSBS画像(.JPG)に変換します。
変換したい、空間写真(.HEIC)が格納されたフォルダをバッチファイルにドラッグアンドドロップすると、同じフォルダ内に、SBSというサブフォルダを作成し、その中に、元の空間写真と同じファイル名で拡張子が.JPGのSBS画像が作成されます。
それ以外のアプリで作成した空間写真で、どのような画像配置になっているか判らない場合は、下記バッチファイルに、空間写真(.HEIC)をドラッグアンドドロップすると、空間写真に含まれている画像が、全て、(-0.jpg
/ -1.jpg ....)等のサフィックスが付いて変換されますので、左右の画像を探して使用して下さい。
heic_file_to_jpg.zip
注意)
空間写真は、1つの.HEICファイル内に、複数の画像が格納されていますが、どの画像が左画像で、どの画像が右画像かは、メタデータを解析しないと判らないですが、今の所、その方法は、判りません。
例えば、iPhone15や16のカメラアプリで撮影した空間写真には、
0:メイン画像
1:右画像
2:左画像
の3つの画像が含まれています。
上記バッチファイルでは、 INPUT.HEIC[2] INPUT.HEIC[1] をSBSに変換しています。
なので、サードパーティ製のアプリで書き出した空間写真では、
INPUT.HEIC[0] INPUT.HEIC[1]
等、バッチファイルを書き換えてご使用下さい。