アメリカのLeia Inc.の3Dライトフィールド方式の3D液晶を使用したタブレット(Lume Pad)、スマートフォン(Red Hydrogen One)用の画像作成機能を追加しました。
3Dライトフィールド方式は、従来からある、パララックスバリアやレンチキュラーレンズを使用した3D液晶と異なり、液晶のバックライトの指向性をLCDの画素毎にコントロールし、異なる視差画像を見せる方式です。
Lume PadやRed Hydrogen Oneは、上下左右4視差づつ分離することが可能です。これにより、縦、横、どちらでも3Dで見る事ができます。
4視差画像の作成方法としては、内蔵のデュアルカメラで撮影したステレオ写真から内部処理で作成できるほか、通常のSBS形式の3D写真も、ファイル名に_2x1を付加することで、端末側で4視差に変換表示できます。
また、4視差画像をタイル状に配列し、ファイル名に_2x2を付加すると、そのまま、4視差画像を表示できます。
Lume Padだけですが、iPhoneのデプスマップ付きのポートレート写真を端末側で4視差画像に変換表示することもできます。
そこで、SPMでは、SBS形式の3D写真ファイルに一括で「_2x1」を付加できる機能、RGB画像+デプスマップからiPhoneポートレート形式のファイル作成機能、RGB画像+デプスマップから4視差タイル画像を作成し、「_2x2」を付加してファイル保存する機能を追加しました。
1. SBS画像ファイル名をLume Pad用に一括リネーム
Lume Pad/Red Hydrogen OneでSBSの3D画像を開く場合は、ファイル名に「_2x1」を付加します。
半幅のSBS画像の場合は「_half_2x1」を付加します
2. 2D+デプスマップをiPhone形式で保存...
下図のように、RGBとデプスマップを左右画像として開き、メニューから「2D+デプスマップをiPhone形式で保存...」を選択し、保存します。
Lume PadのLeia Playerで変換表示できます。
デプスマップの取得方法は、SPMで左右画像から作成、各種スマートフォンのポートレート写真から取り出す(SPMでも一部の機種に対応)、AIアプリで作成等があります。
3. 2D+デプスマップから4V画像作成...
RGBとデプスマップを左右画像として開き、メニューから「2D+デプスマップから4V画像作成...」を選択します。
隣接視差設定:30〜50(3.0〜5.0%視差)位で、お好きな値を設定してください。値を大きくするほど奥行き感が増します。
前後位置:デプスマップの0〜255諧調のどこをウィンドウ面にするかを指定します。前後位置ボタンを押すとデプスマップからスポイトでピックアップできます。
デプス画像で、白を手前とする:デプスマップにより、手前が黒のタイプと白のタイプがあります。手前が白のデプスマップを使う時は、ここをチェックします。
トリミングしない:視差画像を作成するときに画像の左右が乱れますので、標準では、そこをトリミングします。ここをチェックするとトリミングしません。
JPEG出力先フォルダ:作成したタイル状に並べた4視差画像をこのフォルダに元ファイル名_2x2.jpgというファイル名で保存します。
保存した画像をLume Pad/Red Hydrogen OneのLeia Playerで表示できます。