ステレオフォトメーカー(SPM)による
富士フイルム HDプレーヤー「HDP-L1」対応画像の作成

SPMのMPO出力を富士フイルム HDプレーヤー「HDP-L1」に対応しました。

富士フィルムさんより、HDプレーヤー「HDP-L1」が発売されました。デジカメで撮影したSDカードの画像ファイルをハイビジョンTVで鑑賞できるという優れもので、値段も4000円以下という非常に魅力的な設定になっています。さらに3DTVをお持ちであれば、3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」で撮影した3D映像も立体鑑賞できます。

ただし、残念ながら、色々な制限があり、富士フィルムさんのデジカメ以外で撮影した画像や、パソコンで編集した画像、SPMで作成したMPOファイル等は再生できません。また、「FinePix REAL 3D W1」で撮影した3D映像もアドバンスモードで二度撮りした3D映像は再生できません。

今回、MPOを改造し、HDプレーヤー「HDP-L1」で再生可能なMPOを作成できるようにしました。また、SPMで作成したアナグリフ画像を再生する方法等を解説します。

但し、当方、残念ながら3DTVを持っていない為、3DTVでの検証ができません。3DTVをお持ちの方で、検証できる方は検証結果をご連絡いただけると助かります。(メール

重要なポイント

1.ファイル名は、富士フィルムのデジカメ出力と同様の「DSCF****.MPO」もしくは、「DSCF****.JPG」とする事(****は4桁の数字)
2.SDカードのフォルダ構成も、富士フィルムのデジカメ出力と同様、「DCIM\101_FUJI」とする事

1.アナグリフ画像の作成
 SPMでアナグリフ画像を作成し、「DSCF****.JPG」という名前で、SDカードの「DCIM\101_FUJI」フォルダに格納する。
 保存する時、「縮小画像を埋め込む」をチェックすると、「HDP-L1」でサムネイル表示できるようになります。
 もちろん、一括変換もできます。
 「JPEG圧縮によるゴースト除去」をチェックすると、「HDP-L1」では再生できませんのでご注意下さい。

2.MPOファイルの作成
 上記SPMをダウンロードし、従来同様に、MPOファイルを作成する。ファイルは、「DSCF****.MPO」という名前で、SDカードの「DCIM\101_FUJI」フォルダに格納する。
3DTVでなく、普通の2DのハイビジョンTVで3Dファイルを再生すると、横半分に圧縮されたサイドバイサイドで表示されます。
ですから、逆に、縦半分に圧縮した画像でMPOを作成すると、正常な縦横比で表示されるます。もちろん交差法も可能です。

検証映像

「HDP-L1」でアナグリフ画像を作成できるわけではありません。下記の例は、アナグリフ、MPOを別々にSPMで作成し「HDP-L1」で表示したものです。

「HDP-L1」を東芝のREGZAにHDMIケーブルで接続



アナグリフ画像表示(2D)



サムネイル表示1(2D) 
縦横比を16:9にするとサムネイルは4:3強制らしく表示が乱れます(下図参照)
気が向いたら直します。



サムネイル表示2(2D)
こちらは、EXIFサムネイルを使っていないようで、正常表示します。



2D→3Dへの切り替え



2D→3Dへの切り替え



3D表示
3DTVでなく、普通の2DTVで再生するとこのように、横半分に圧縮されたサイドバイサイドで表示されます。



3D表示
ということで、あらかじめ縦を半分に圧縮した画像でMPOを作成すると、下のように正常な縦横比
で表示されます。平行法用のビューワーで見れば、大画面で3D鑑賞できます!



3D表示
もちろん、左右入替えてMPOを作成すれば、このように交差法で見られるようにもなります。


2DTVで正常な縦横比になるMPOファイルの作成方法

フルハイビジョンTVの画面解像度は、横1920ピクセルx縦1080ピクセルです。

下図を参照し、元画像から横1920 縦2160(1080x2)の画像を作成します。



1920x2160のサイズで切り出すエリアを指定します。



次に、下図を参照し、縦を半分に圧縮し、1920x1080の画像を作成します。
これで、1920x1080の大きさで、縦半分に圧縮された画像ができあがります。



これを、MPファイルとして、「DSCF****.MPO」という名前で、SDカードの「DCIM\101_FUJI」フォルダに格納します。
再生時は、横が半分に圧縮されますので、結果として正しい縦横比で表示されることになります。
交差法にしたい場合は、保存する前に「X」キーを押して左右画像を入替えてから保存して下さい。